些細な言葉

淡々と言葉を紡ぎたい

美しく儚いゆりの花

つなぐ
実際に話したリアルな君と
遠くからみている希薄な君と
 
地球に立っているぼくと
空から自分をみているぼくと
 
自然の中のカケラ
 
話しているときの僕はニセモノで
遠くから見ている僕はホンモノ
 
ホンモノとニセモノのボーダーラインが
近づいていく
 
まだまだこのままでいい、このままがいい
 
あとで会おうね
 
私を見つめているあなた
私の話を聴いてくれているあなた
 
あなたの前に私がいる
 
奇跡でも
 
「好き」 という言葉が陳腐で遠い
もう何も書けない
 
ゆりは花が下向きに
咲くという習性があるんだって
 
下向きに咲く花は、
首がぐったりしているように見えるから
縁起が悪いなんていうけど
 
私はそれでいいの
 
ゆりの花言葉
 
「純粋」「無垢」「威厳」
 
私のあこがれ
 
でもあこがれは私の分身で
とても静か
 
そろそろ出るね
 
風が心地よくて舞い上がる
 
でも静かだよ
 
静かすぎて怖くなる
 
ゆりが上を向けないのは
怖いんだろうね